今回でC4のクリニックは3回目です |
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オーディオ仲間の方がローゼンクランツのインシュレーターが素晴らしいと言っていたので、ゴールドムンドのプリアンプのスパイク受けにJRII(H)を入手し使ってみたところ、その効果は噂に違わず評判通りのものであったと満足して頂きました。 『オーディオに拘った友達が何人かいるので出向いて来られませんか』と、お誘いを受けましたので軽井沢へ行って参りました。
碓氷軽井沢インターチェンジの目の前にこんな岩が
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スピーカーは私の身長よりも高いDynaudioのC4です。アンプはゴールドムンド、CDプレーヤーは最近買ったばかりのdcsのpuccini、また見なれない電源ケーブル類は自作されたそうですが立派な仕上がりです。
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エネルギーロスがもったいない |
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そのシステムが置かれているリビングは屋根が片側勾配の吹き抜けになっています。床はフローリングですが、冬場の結露の影響なのでしょうか反りやゆがみが見受けられ、その平面性の問題を解決すべく御影石をスピーカーの下に敷いています。 オーディオラックの棚板はガラスであったり、また、木の板であってもその上に御影石を敷いて使っていますので、全ての振動は機器に逆流反発する形になります。
私の予想よりもちょっと控え目な鳴り方です。これといった誇張された音もありません。オーディオの醍醐味を味わえるには五合目といったところでしょうか・・・。エネルギーロスがもったいないです。
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タップからの電力配分の効率化 |
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今日のシステムですぐに調整出来てバランスを崩さない事といえば、電源タップに挿されている各機器のACケーブルの差込場所を変えてやる事でしょうか・・・。各々が必要とする電力を一番効率よくバランス配分してやるのです。
これが上手くはまれば、音楽のテンポやリズム感は良くなり、メロディーも美しくなります。その結果はというと、少しは改善されましたが思ったほどではありません。この試みは本来もっと効果があってしかるべきなので、まだまだ他に要チェックポイントがあるようです。
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スピーカーのハーモニー具合が左右で大きく違う |
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私の耳にもう一つ気になったのは、左のスピーカーと右のスピーカーの鳴り方に大きな違いがある点です。右は比較的良いのですが、左のスピーカーはワンクラス下のスピーカーではないかと思えるほどスケールが小さいのです。
スピーカーの前に立ち、耳の位置を上から少しずつ下げて行きながらチェックしますと、各ユニット間にハーモニーが生まれていません。バーチカルツインは上手くはまるとそれは見事なステレオイメージを展開するのですが、ユニットのエネルギーの方向性やネジのトルクがいい加減だとその方式の良さは全くもって出て来ません。
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スピーカーのみに焦点を合わせたクリニック |
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私の頭の中では既にクリニックとセッティングのイメージは出来上がっているのですが、今日は初めての訪問でもありますし、3時間後にはもう一軒K.Tさんの友達のお宅にも行く予定になっていますので、クリニックに掛けられる時間はそんなにありません。
その限られた時間内にアッと唸らせる音を作らなければなりません。そこで私は大きな掛けに出ました。一番高度な技術を必要とするスピーカーの加速度組み立てを敢えて提案したのです。
その理由は、カイザーサウンドならではのものを体験頂かない限りは、折角訪問した意味がないからです。物を交換しないで腕の違いによる音のグレードアップ法です。
その理由や内容を説明し、鳴らないようになっている原因を取り除かない限り性能の良い機器を入れても却って短所が目立つようになり、音は上がれど音楽は遠ざかって行く事を説きました。
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スピーカーユニットのエネルギーの方向性の分析 |
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C4はユニットの数も多いし調整を取るには半端ではない集中力を要します。ただ無理強いになってはいけませんので、もしも気に入らなかった場合には、すぐに元に戻せるように各ユニットのフレームの上の部分にマーキングして貰いました。
各々のユニットの繋がりが良くなるように取り付けの向きを変更したのが以下の写真です。
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左のスピーカーの上半分
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右のスピーカーの上半分
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左のスピーカーの下半分
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右のスピーカーの下半分
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ネジの適正を考えて配置し、更に左右のエネルギーバランスが揃う様に微妙なトルク調整を施して完成です。タップリとした天井高を持つ部屋とスピーカーの本来持っている長所の釣り合いが取れる道筋が開きました。
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スピーカーの足場の決定打(GIANT BASE)を装着 |
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耳の良いK.Tさんから一発O.kが出ました。この加速度組み立ての効果を気に入って頂けたので、もう一押しスパイク受けインシュレーターGiant Baseの提案です。
スピーカーの足場の受け方に関しては本当は御影石を外したいのですが、床の歪みの関係でやむなくそれは断念しました。システムの核となるスピーカーを最高のコンディションに持って行く努力をします。
御影石とインシュレーターの振動のぶつかり合いのタイミングのズレによってエネルギーロスが起こり、その結果として各所の帯域にディップが出来ていました。一般には”聴き疲れがする”といった言葉をよく耳にしますが、今日の場合はその原因となるピークはありませんでした。
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Hummingbird(付帯音放出フィン) |
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写真に収めるのを忘れましたが、縦横比の寸法差が大きいC4にとっては特効薬のように効く、Hummingbird(付帯音放出フィン)を天板と面一に取り付けました。本当はもう少し下の位置が理想ですが大きなバスレフダクトがあったのでそうなりました。 |
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